CORE TECHNOLOGY

摩擦圧接事業

摩擦圧接 FW (Friction Welding)

金属間の摩擦熱エネルギーと圧力によって金属同士を接合する技術を摩擦圧接と呼びます。摩擦圧接により、母材同様以上の接合強度を保証しつつ、異種の金属を接合した中空パイプ材など、他にはできない製品を作りだすことが可能です。

当社では、この摩擦圧接と機械加工によって、他社にはない付加価値の高い提案をすることが可能です。

当社では摩擦圧接専門の事業部を持ち、新規の接合試験、評価を日々行っており、摩擦圧接と機械加工によって、新しい付加価値を持った新製品の開発に取り組んでいます。

当社の強み

01

異材の摩擦圧接が可能で、しかも幅広い加工径に対応可能であること

02

接合品質評価をすべて自社で行うことが可能であること

03

圧接後の機械加工まで一貫して可能で、完成品として納品できること

当社の強み

01

異材の摩擦圧接が可能で、しかも幅広い加工径に対応可能であること

摩擦圧接はワークの素材径や、材質などによって適切な圧接条件があり、その条件で加工できる設備を選定しなければならない為、1台では圧接できる製品が限定されます。その点、当社では加工径や材質などによって設備を使い分けて対応することが可能です。当社では棒材でφ1mm~φ120mmまで、パイプ材ならφ200mm超まで広範囲に圧接が可能です。

φ1.0mm~φ7.0mmまで圧接可能な最小クラスの摩擦圧接機。推力5t

φ20mm~φ120mm(パイプ材なら~φ200mm超)まで圧接可能な大型摩擦圧接機。推力49t

当社の強み

02

接合品質評価をすべて自社で行うことが可能であること

圧接部の接合品質の評価設備として、引張り、曲げ、ねじり試験機、ビッカース硬度試験機、デジタルマイクロスコープを保有しており、各種の破壊試験、硬度分布測定、組織観察をすべて社内で行っています。摩擦圧接は接合状態が外観では分からない為、品質保証を不安視されるお客様が多く、接合品質評価は非常に重要です。試作品の品質評価から本受注後の品質管理まですべて社内で行うことができる為、安心してご発注して頂けます。

ねじり試験機

引張試験機

デジタルマイクロスコープ

当社の強み

03

圧接後の機械加工まで一貫して可能で、完成品として納品できること

摩擦圧接後の切削加工、研磨加工まで一貫して対応できるため、完成品図面をご提示頂くだけで、圧接条件、その後の加工方法もすべて弊社で検討致します。製品に対する品質も一貫して保証致します。

提案事例

お客様の要望を確実に実現

摩擦圧接技術により色々なケースで大きなメリットを生み出しています。

提案事例の一部をご紹介いたします。


CASE 1


  切削量が多く、削り出しによる加工時間がかかる。


SOLUTION

摩擦接合によって必要な素材形状を製作しました。

ムダな切削時間の短縮だけでなく、切屑の排出量も1/3以下にできました。

材質: A5056 x A5056

生産数 2,000/月

CASE 2


  長尺シャフトのビビリを発生させずに精度を出したい。


SOLUTION

センタレス研磨を行った高精度なシャフトの両端面に摩擦圧接をし、

両端面を後加工にすることで、シャフトの精度を維持しました。

材料の歩留まりも向上し、切削時間と材料費の大幅な削減ができました。

材質: Ti6Al4V x Ti6Al4V x Ti6Al4V

シャフト精度 φ5.1±0.01 Ra0.8

シャフト部長さ260mm

生産数 700/月

CASE 3


  溶接では強度不足で製品が疲労破壊するのを何とかしたい。


SOLUTION

プレートとピンを摩擦接合することで母材以上の強度を持たせることで、

疲労強度を確保しました。更に、摩耗しやすい部分の材質をSUJ2に変更し、

熱処理をすることで、耐摩耗性を向上させることができました。

材質: SUS304 x SUS304 x SUJ2

シャフト精度 φ10

生産数: 8,000/月  


+0.02

+0.01

試作状況

より良い機能材料を目指して

当社で行っている試作案件について紹介いたします。(2023年9月現在)


φ1.6 タングステンxステンレス

FF-05機にて接合。結果は良好。


φ2.0 SUJ2xS45C

FF-05機にて接合。結果は良好。

治具作成から評価まで当社で行っています。試作は常時行っていますので、ご相談お待ちしております。

摩擦攪拌接合 FSW (Friction Stir Weling)

先端に突起のある円筒状の工具(ツール)を回転させながら強い力で押し付けることで突起部を接合させる部材(母材)の接合部に貫入させ、これによって摩擦熱を発生させて母材を軟化させるとともに、工具の回転力によって接合部周辺を練り混ぜることで複数の部材を一体化させる接合方法を摩擦攪拌接合と呼びます。

当社ではこの技術で、漁港で魚を凍らすために使われる氷を作る、大型製氷機の部品を製作しています。

FSWのメリット

FSWには


  • 変形や歪みが少なく、かつ強度が高い接合ができる
  • ガス、煙、スパッタ、プラズマやX線などの放出がないため安全で環境に優しい
  • 貫通穴をつぶさずに接合ができる
  • 位相を合わせて接合できる


といった特徴があります。

当社ではFSWの試作案件も行い、FWと合わせて更なる付加価値の創造を目指しています。

試作状況

より良い機能材料を目指して

当社で行っている試作案件について紹介いたします。(2023年9月現在)


アルミ/SiC複合材料MMC(SiC70%+アルミ30%)

専用機にて接合。結果は接合不可。

治具作成から評価まで当社で行っています。試作は常時行っていますので、ご相談お待ちしております。

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